◆マーケティング戦略
ワタナベメディアプロダクツという会社は去年まで普通の印刷会社でした。
印刷会社の事業領域は顧客が必要としている印刷物「チラシ・DM・パンフレット・ポスター・ホームページ等々」を顧客の要望(必要枚数・日時・単価等々)に応じて印刷制作し指定の場所に納品して請求書を発行し仕事は完了です。
当然印刷機の稼働率を上げるためには大量生産型のビジネスモデルで商品は限りなくコモディティ化を続けてきました。その結果、価格競争の渦の中に巻き込まれ熾烈な競争が発生してきましたが、去年まではそれでも何とかやってこれました。
しかしここにきて異変が生じてきました。 結局いくらチラシの価格を下げてもチラシの販促効果がなければ意味がありません。
リーマンショック以来消費者の購買行動が大きくマイナスに変調を来たし、広告スポンサーは広告費を削減し始めました。
ここで私は従来のビジネスモデルは終わったと思いました。 そこで戦略を練り直す必要性を感じたわけです。 経営戦略の全体最適化をしなければならないと思いました。
単純に売上を上げるために営業マンを増やしたり、DMを発送して新規の顧客を集めたりするだけではビジネスとしては決して上手くいかないと考えました。
顧客が現在抱えている本当の問題に正面から取り組んでいかなければ、新しいビジネスは開けないと思ったからです。
「マーケティング戦略」とは小手先の販売促進活動のことを指すのでなく、正に「人・モノ・金」をどのように生かしていき、経営の最終目標である「利益」を稼ぎだしていくのか!利益を生み出していく仕組みを構築することです。
◆フィリップ・コトラーのマーケティング・マネージメント
マーケティング界の巨匠フィリップ・コトラー教授はマーケティングの入門書「マーケティング・マーネージメント」の中でこのように言っています。
いくら広告や販売などで個別の施策を上手に打っても、それは単なる場当たり的な対応にすぎない、重要なことはまず最初に柱となる戦略を作ることです。
それが環境分析から
1.市場の細分化(セグメンテーション) 2.市場の絞込み(ターゲッティング) 3.差別化(ポジショニング)
のSTPマーケティングというプロセスを経て建てられるマーケティング戦略だと言っています。
これらが固まる前に個別の戦略や価格競争を考えたところで、まるで意味のない作業になってしまいます。
◆マーケティング戦略?戦術 STPマーケティングにそって戦略を構築し、その戦略を実践していくために個別の戦術が必要となります。
戦術は大別して4つの項目があります。 1.製品戦略、差別化された商品、新商品開発をどのように行うか? 2.価格政策、個別価格戦略。価格弾力性、市場にどう対応するか? 3.チャネル政策、流通チャネル、販売チャネル等、従来のチャネルの見直し 4.プロモーション政策、広告、販促、パブリックリレーション、ダイレクトマーケティング等の検討
このような手順で戦略から戦術を建てていくことが大切です。 同じようなことをやっていても上手くいく人と上手くいかない人が必ず出てきます。
そのような場合は大方の人が、どこか手を抜いている場合がほとんどです。 このようなプロセスというものは表面からは中々見えにくいものですから、上手くいかないと思ったら再度出発点にもどりやり直すことが、最終的には近道だと思います。
私自身も日々自問自答しながら反省を繰り返し、日々改善を続けております。
人間は考える葦といいます。死ぬまで学習だと思っています。 この姿勢が人間を成長させてくれるのだと思っています。
来年も良い年でありますように! 皆様のご多幸を祈念申し上げます。
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