ワタナベメディアプロダクツ株式会社の代表:渡邉勝彦のブログ
マーケティングアドバイザー渡邉勝彦

競争戦略とニッチ戦略

こんにちは。
ワタナベメディアプロダクツ(株)代表取締役社長の渡邉勝彦です。
いつもお読みくださり有難うございます。
もうすぐ梅雨の時期に入ろうというのに朝晩は結構涼しい風が吹いていますね!

私の娘は保険会社のセールスをしています。毎日汗をかきながら暑い暑いと言って帰ってきますので、あまり季節感を感じていないような気がします。
そのような娘の姿を見ていると、ちょっと可哀想だなと思ったりします。
親馬鹿ですね!

そう言えば、保険業界も随分と変化してきました。
保険の世界にもインターネットなどを使った通販が出現してきました。
町を歩けばショッピングセンターの中に「保険見直し本舗」のような保険会社もあれば、他業界からの新規参入組など正に百花繚乱です。
昔ながらの保険会社は大変だろうと人ごとながら思います。

◆競争戦略

しかし業界が変化をしているのは、何も保険業界だけに限りません。
今あらゆる業界で進化や衰退が起きています。
私の企業の所属している業界「広告・印刷」業界においても猛烈な変化が起きています。

従来の概念で考える印刷業界は完全に衰退産業だと思います。
本来は衰退産業に直面している業界として、今後の競争戦略を考えねばならない立場だと思いますが、この業界にいる殆どの会社が衰退産業だと思っていないところに不思議さを感じます。
しかしこの現象は何も私の所属している業界だけに限らないかもしれません。

日本人の感覚で欧米人と比較して遅れているところが「戦略性」だと思います。

「資本主義社会」では常に競争に晒されています。
資本主義社会での企業経営にとって欠かせないモノが「競争戦略」です。
衰退産業の中で生き残っていくためには、どのように戦わなければならないのか? 自社のポジショニングを考えて「収穫戦略」を取るのか「ニッチ戦略」を取るのか「早期撤退戦略」をとるのか、或いは力があれば「リーダーシップ戦略」を取るという選択肢もあるかも知れません。

業界が衰退産業化しているという原因は色々とあります。
技術の発展により従来品より低コストであったり高品質である他に代替製品が登場してきたり。
或いは顧客グループが縮小してしまったり、買い手の景気が悪化する場合もあります。
又ライフスタイルや買い手のニーズや趣味が変わっても需要が減少する原因になりかねません。
「広告・印刷」業界を見てみると複数の原因が見て取れます。
最大の原因は買い手の景気が悪化した!ということだと思います。

しかし最も重要な原因は代替製品が現れた!ということです。

買い手の景気は、又景気がよくなれば戻ってくる可能性はありますが、代替製品による需要の縮小は止めることはできません。
代替製品とは何かというと「インターネット」です。
ネットを使った「ホームページ」や「メルマガ」や「ブログ」や最近では「ツイッター」などソーシャルメディアの出現です。
そしてつい最近ではアップル社が開発した「アイパッド」などです。

◆ニッチ戦略

これらの代替製品は益々進化をして、より消費者にとって使い勝手の良い便利なものに進化していくでしょう。
一方従来の広告印刷物は需要と供給のバランスから考えて、誰かがリーダーシップを取って供給を減らす戦略(設備の廃棄)を取らなければ、熾烈な価格競争から抜け出すことは、しばらく(自然淘汰が済むまで)は出来ないでしょう。
まだ力のある会社は「収穫戦略」つまり会社に価値があるうちに売却をしてキャッシュフローを手に入れるという方法があるかもしれません。
あまり無理をして価格競争を続けると結局体力を消耗してキャッシュフローも得られず市場から放り出されるかもしれません。

中小企業にとって最も可能性の高い戦略は「ニッチ戦略」です。

昨日テレビの中で紹介をされていました。
「アイパッド」のアプリはコンピュターの知識がない人でも開発することができるそうです。
今はそんな素人さんを対象にしたセミナーが巷では大流行だそうです。
そんな素人が開発したアプリをアップル社のネットワークで販売をした人のなかには「自分の娘の勉強の為に作った算数のアプリが 1,000件もダウンロードされた」という報告がありました。

このような事例を視ても、中小企業が狙う最も成功の可能性の高い戦略は「ニッチ戦略」でしょう。
自社のポジショニングを再検証し、自社の優位性、他社と比較して劣っている所、市場シェアー等を分析し、勝てる場所を確定し、そこから勝つためのマーケティング戦略を構築していくことが重要だろうと思います。
市場が大きく変化をしている今こそチャンスが大きいのではないでしょうか?

誰も手をつけていない場所があれば独占できます。
しかし早くやらなければチャンスはなくなります。誰よりも早くやろうとするとリスクがあります。
しかし何もしなくても衰退産業の中にいれば衰退していくというリスクがあります。

どちらを選択するかは経営者の考え方一つということでしょう。

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コメント(3)

今日初めてこのブログを読みました。過去の記事も含め非常に興味深い内容で今後も継続して読んでいきたいと思ってます。
また、ビジネスブログでこれだけ内容の濃いブログもはじめてかも。

今日水道橋のセミナーをはじめて聞いたのですが、実は先に予定の入っていた銀行とのアポをずらしてもらって参加しました。なにかピントくるものがあったんだろうか?結果的に参加して良かったです。ありがとうございます。頻繁にあるようなので次回も楽しみにしてます。

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渡邉勝彦プロフィール

1975年 法政大学経済学部卒業後、東京の中堅印刷会社にて生産関連と営業関連を経験。その後日本経営合理化協会に入社、主に営業マン向けのセミナーを担当、企画立案、セミナーの集客から運営までを行う。

1990年、ワタナベ印刷㈱代表取締役就任。2008年8月、社名をワタナベメディアプロダクツ(株)に変更。印刷会社から販売促進支援業へと大きく進路を転換!現在、マーケティングアドバイザー兼代表取締役として活躍中

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